わりきりの相場

私の母は若い頃モテたみたいで私に自慢のように昔の話をしてきます。「わりきりの相場ぐらいは稼いでいたし、今のお父さんもお金が良くて結婚したけど、結婚するまでは他にも彼氏がいたから別れるのが大変だったよ。」そんなふうに自慢する母が私は苦手でした。わりきりの相場ぐらい男性に貢がせるなんて、母として子供にそんなことを自慢して何がいいのかと思ってしまいます。

そんなある日、母は昔からの友人と言って私に1人の男性を紹介しました。男性は私に会うなり凄く喜んでいました。「何か欲しい物があるかな。あったらおじさんに言いなさい。買ってあげるから。」「ありがとうございます。」そのおじさんとはそれからも1ヵ月に1度のペースで母と一緒に会いました。
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それからしばらくして私に彼氏が出来ました。彼氏は私より3歳年上で、弁護士の仕事をしています。この事を母に伝えると「お金を持った人と付き合っているなんて最高じゃない。写真とかないの。見せてよ。」その写真を見せると母の顔は真っ青になりました。「この人はダメ。別れなさい。付き合っちゃっ駄目。」何を言ってんだろうと思い理由を聞くと、母が私に合わせた男性が私の本当の父と教えてくれました。今の父はその事を知りません。わりきりの相場で出会ってそれから付き合ったと話しました。さらには私と一緒に写っている写真の子供が彼の息子だということが分かりました。彼のことがすごく好きだったのに、母の話を聞いて別れることにしました。そして私は母と絶縁になりました。
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割り切り